ReportLabを使用すると、Pythonを使用してPDFにオブジェクトを挿入することができます。
本記事では、ReportLabによる、縦書き日本語テキストの挿入方法について、詳しくご説明します。
ReportLabとは
ReportLabは、Pythonを使用してPDFを操作するための外部ライブラリの1つです。
PDF操作用ライブラリは他にも、PyPDF4やPDFMinerなどいくつか存在します。
それぞれのライブラリの用途は、以下の通りです。
ライブラリ | 用途 |
---|---|
ReportLab | ・PDFの新規作成 |
PDFMiner | ・テキストの抽出 |
PyPDF4 | ・画像の抽出 ・PDFファイルの結合や分割 ・しおり(目次)の追加 |
本記事では、ReportLabによる、縦書き日本語テキストの挿入方法をご紹介します。
ReportLabのインストール
「ReportLab」は、以下コマンドを入力することで、インストールすることができます。
コマンドの入力は、コマンドプロンプトあるいはターミナルから行います。
pip install reportlab
動作確認として、試しに以下を入力します。
from reportlab.pdfgen import canvas
上記を入力してもエラーが発生しなければ、正常にインストールされています。
縦書き日本語テキストの挿入方法
「reportlab.pdfbase」クラスのpdfmetrics.registerFont()を使用すると、フォントを登録することができます。
登録フォントUnicodeCIDFont()の引数として、「isVertical=True」を指定することで、テキストを縦書きで挿入することができます。
上記フォントを使用して、PDFに日本語縦書きテキストを挿入してみます。
#input
from reportlab.pdfgen import canvas
from reportlab.lib.pagesizes import A4, portrait
from reportlab.pdfbase import pdfmetrics
from reportlab.pdfbase.cidfonts import UnicodeCIDFont
from reportlab.lib.units import mm
# A4の新規PDFファイルを作成
p = canvas.Canvas("sample.pdf", pagesize=portrait(A4))
# フォント登録
pdfmetrics.registerFont(UnicodeCIDFont('HeiseiMin-W3', isVertical=True))
# フォント指定
p.setFont('HeiseiMin-W3', 24*mm)
# テキスト挿入
p.drawString(210/2*mm, 270*mm, "縦書きテキストの挿入")
# 保存
p.showPage()
p.save()
まとめ
この記事では、ReportLabによる、縦書き日本語テキストの挿入方法について、ご説明しました。
本記事を参考に、ぜひ試してみて下さい。
参考
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