seabornを使用すると、Pythonを使用してデータを可視化することができます。
本記事では、seabornによる折れ線グラフの描画方法について、詳しくご説明します。
seabornとは
seabornは、Pythonを使用してデータを可視化するための外部ライブラリの1つです。
データ可視化用ライブラリは他にも複数あり、その中でも特にMatplotlibが有名です。
seabornはMatplotlibをベースに作られており、Matplotlibの描画機能を利用しています。
seabornの長所は、Matplotlibよりも美しい図を、より少ないコードで簡単に描ける点です。
本記事では、seabornによる折れ線グラフの描画方法をご紹介します。
seabornのインストール
「seaborn」は、以下コマンドを入力することで、インストールすることができます。
コマンドの入力は、コマンドプロンプトあるいはターミナルから行います。
pip install seaborn
動作確認として、試しに以下を入力します。
import seaborn as sns
上記を入力してもエラーが発生しなければ、正常にインストールされています。
折れ線グラフの描画方法
seaborn.lineplot()関数を使用することで、折れ線グラフを描画することができます。
lineplot()関数の引数には、x軸(横軸)の変数、y軸(縦軸)の変数、カテゴリーデータ、データセット等を指定します。(後述する通り、線の色や太さも指定できます。)
lineplot()関数はデータ平均値の折れ線を描画しますが、ciを指定することで信頼区間も描画できます。
ciは95、99、”sd”を指定でき、それぞれ95%信頼区間、99%信頼区間、標準偏差を表すことができます。
データセットの「planets」を用いて、折れ線グラフを作成してみます。
#input
import seaborn as sns
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# データセットの読み込み
planets = sns.load_dataset("planets")
# 折れ線グラフの指定・描画
sns.lineplot(x="year", y="distance", data=planets, ci=None);
plt.show()
95%信頼区間を描画すると、以下のようになります。
#input
import seaborn as sns
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# データセットの読み込み
planets = sns.load_dataset("planets")
# 折れ線グラフの指定・描画
sns.lineplot(x="year", y="distance", data=planets, ci=95);
plt.show()
カテゴリ別に描画すると、以下のようになります。
#input
import seaborn as sns
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# データセットの読み込み
planets = sns.load_dataset("planets")
# 折れ線グラフの指定・描画
sns.lineplot(x="year", y="distance", data=planets, ci=None, hue="number");
plt.show()
paletteを指定することで、カラーパレットを変更することができます。
明るい色合いの「bright」を指定してみます。
#input
import seaborn as sns
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# データセットの読み込み
planets = sns.load_dataset("planets")
# 折れ線グラフの指定・描画
sns.lineplot(x="year", y="distance", data=planets, ci=None, hue="number", palette="bright");
plt.show()
linewidthを指定することで線の太さを指定できます。
#input
import seaborn as sns
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# データセットの読み込み
planets = sns.load_dataset("planets")
# 折れ線グラフの指定・描画
sns.lineplot(x="year", y="distance", data=planets, ci=None, hue="number", palette="bright", linewidth=5);
plt.show()
まとめ
この記事では、seabornによる折れ線グラフの描画方法について、ご説明しました。
本記事を参考に、ぜひ試してみて下さい。
参考
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