Python基礎として、「モジュール」というものがあります。
Pythonに標準ライブラリとして用意されているツールですが、この使い方を知っておくと非常に便利です。
本記事では、そんなPython基礎となるモジュールの使用方法について、詳しくご説明します。
モジュール
モジュールとは、関連する複数のプログラムを1つのファイルにまとめたものです。
Pythonコードをモジュール化することで、再利用性・保守性が高まります。
基本的なモジュールは、組み込み関数のように、Pythonに標準ライブラリとして用意されています。
また、別途インストールが必要な外部モジュールも存在します。
そんなモジュールの使用方法について、以下ご説明します。
モジュールのインポートと使用
モジュール使用に先立ち、まずはモジュールをインポートする必要があります。
モジュールのインポートには、import文を用います。
以下にimport文を使用した、インポートの実行例をご紹介します。
#input
import random
上記例では、Python標準ライブラリに含まれているrandomモジュールをインポートしています。
randomモジュールとは、擬似乱数を生成するためのモジュールです。
randomモジュールの中の関数randint(a,b)を使用した例を以下に載せます。
randint(a,b)関数は、a <= N <= b であるようなランダムな整数 N を返す関数です。
#input
sample = random.randint(-100,100)
print(sample)
#output
83
モジュールの関数を使用するには、モジュール名の後にピリオドを付けたうえで、関数名を指定する必要があります。
上の例では、-100以上100以下のランダムな整数が出力されています。
指定した名前でインポート
インポートするモジュールについて、利便性向上のため、オリジナルの名前を付けることができます。
名前を付けてインポートするには、import as文を使用します。
以下に例をご紹介します。
#input
import statistics as sta
sample = sta.mean([83,59,78,11,23])
print(sample)
#output
50.8
statisticsモジュールは、数値データを統計計算するための関数がまとめられたモジュールです。
上の例では、import as文を使用し、「import statistics as sta」でモジュール名を「sta」に設定しています。
mean()関数を使用する際には、変更後の名前「sta.」でアクセスできています。
ここでmean()関数とは、データの算術平均(データの総和をデータ数で除したもの)を返す関数です。
インポート後の記述を省略
インポートするモジュールについて、関数などを使用する場合、インポート後に毎回モジュール名を記述するのは手間です。
そこでモジュール名の記述を省略するために、from import文というものがあります。
直接関数などを読み込むことができますので、特定の関数のみ使用したい場合などに便利です。
使用例を以下に載せます。
#input
from statistics import median
sample = median([83,59,78,11,23])
print(sample)
#output
59
「from statistics import median」で、statisticsモジュールからmedian()関数をインポートしています。
median()関数使用の際には、モジュール名の記述が省略されていることが分かるかと思います。
なお、median()関数とは、データの中央値を返す関数です。
まとめ
この記事では、Python基礎となるモジュールの使用方法について、ご説明しました。
本記事を参考に、ぜひモジュールを活用してみましょう。
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